「相続税を払いすぎていませんか?」「還付が受けられることをご存知ですか?」など、相続税を申告した関与先の納税者にダイレクトメールが送られている話を最近耳にします。一方、相続税に対する税務調査は他の税目に比し、高い割合となっています。相続税案件を扱う私どもにとっては、いわゆる「前門の虎、後門の狼」の状況に立たされています。土地の評価は個別性が高く類似性が少ないため、都市計画法、建築基準法、鑑定評価基準などかなりの専門知識がなければ正確に評価できません。
先生方の周りにこのようなブレーンは揃っていますか?
相続税の申告をする私たち税理士、特に、年間に扱う相続税の件数が少ない先生方にとっては、申告した評価が妥当であったか、誤りはなかったか、評価要素の見落としはなかったか等、とかく心配になるのも現実です。税理士の業務は法人業務を主体として構成されており、稀にしか発生しない相続税の分野に的確な判断を行うオールマイティな人は限られると思います。不安な分野については、その道の専門家に委ねる、或いは意見を聞くことも業務執行の上では重要なことです。
私ども「相続評価セーフティネット」は、このような先生方の不安を解消するため、弁護士、不動産鑑定士、建築士、土地家屋調査士、司法書士等の相続に関する高度な専門知識をもって、先生方の相続税申告、評価業務をサポートし、冒頭の「還付ビジネス?」の餌食にならないように、また的確な申告ができるようお手伝いする機関として設立されました。2009年度で6年目を迎え、会員の先生方も80余名に及ぶ会に成長し、土地評価のみならず相続全般について数多くのお問い合わせをいただき、先生方とともに多くの案件を解決してまいりました。
「相続評価セーフティネット」は相続税、事業承継などを扱う先生方の外部ブレーンとして、また不安やリスクに対する安全弁としての役割を担っていくものです。是非多くの税理士先生に会員になっていただけるよう願っております。
なお、昨年度から静岡市に「相続評価セーフティネット静岡」が設立され、同じ仲間として活動していくことになりました。
代表幹事 神谷光春
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